05項 単一要素メンバ関数より範囲メンバ関数を使おう

単一要素メンバ関数より範囲メンバ関数を使おう

範囲メンバ関数とは、指定された範囲をまとめて処理できる関数です。

すべての標準シーケンスコンテナにサポートされる範囲メンバ関数は、以下の4通りです。
1,範囲生成 : コンストラクタ

container::container(InputIterator begin, //範囲の先頭
　　　　　　　　　　 InputIterator end)   //末尾

2,範囲挿入 : insert

void container::insert(iterator position,    //範囲を挿入する場所
　　　　　　　　　　   InputIterator begin,　//挿入する範囲の先頭
　　　　　　　　　　   InputIterator end);   //挿入する範囲の末尾

3,範囲消去 : erase

container::erase(InputIterator begin, //削除する範囲の先頭
　　　　　　　　 InputIterator end)   //末尾

4,範囲代入 : assign

container::assign(InputIterator begin, //代入する範囲の先頭
　　　　　　　　　InputIterator end)   //末尾

単一のメンバ関数をループで呼び出すより、範囲メンバ関数を使ったほうが読みやすく、パフォーマンスに優れます。
なので、範囲メンバ関数を使うべきです。